Direction of Diversity
 

「違いを価値に変える」新しい手帳

PROJECT 001

「はたらく手帳」プロジェクト

「違いを価値に変える」新しい手帳。

「違いを価値に変える」を理念とする一般社団法人日本ダイバーシティ推進協会JDNA様のもと、20175月より「はたらく手帳」プロジェクトがスタートしました。「人材が欲しい採用者側と仕事が欲しい就活者側が、もっとより良い形で結びく方法はないものか(代表理事:久保博揮)」という背景のもと、「採用者」「就労支援者」「就活者」が三位一体で考え、誰もが自分らしく働くことができる未来を目指して考案されたのが「はたらく手帳」です。

 

イラスト1働く手帳の役割
「違いを価値に変える」を理念とする 一般社団法人日本ダイバーシティ推進協会JDNA様のもと、 20175月より「はたらく手帳」プロジェクトがスタートしました。「人材が欲しい採用者側と仕事が欲しい就活者側が、もっとより良い形で結びく方法はないものか (代表理事:久保博揮)」という背景のもと、「採用者」「就労支援者」「就活者」が三位一体で考え、誰もが自分らしく働くことができる未来を目指して考案されたのが「はたらく手帳」です。
イラスト1働く手帳の役割

発案のきっかけをヒアリング


 
発案者である久保氏は、視覚障害者(全盲)。話を伺うと過去に「引きこもり」の経験があったり、これまでに様々なハンデの中での経験を経て今に至ってみえるのですが、どうしてこのような手帳を発案されたのか、デザインを立案するにあたって、その理由を尋ねると 「障害者手帳に代わる、もっとボーダーレスな手帳を作りたいと思ったのがきっかけで、アイデアが膨みました。」という斬新な言葉でした。なるほど。人が「はたらく」という出来事において「違い」こそ、その人の個性そのものと言えるもの。ある意味、働き方においてのデザインが整っていないだけなのかもしれません。人に内在する才能はもっと多様性に富んでいるもの。そんな発案のベースがあったことを得て、ディレクションがスタートしました。

「採用者」「就労支援者」「就活者」が三位一体で開発。資金調達はクラウドファンディングを活用。128%の達成率でスタートする。

どこかに「利」が偏ったり、どこかに「犠牲」が偏ったりすることなく、それぞれが最もハッピーになれる採用市場づくりに真剣に取り組むために「採用者」「就労支援者」「就活者」が三位一体で考え、開発する。でてきたアイデアを「手帳」という普段から持ち運べるアイテムに落とし込むプロジェクト。開発にあたっての資金調達はクラウドファンディング 「Readyfor」を活用し、128%の達成率でスタートする。
 
イラスト2-クラウドファンディングの活用

どこかに「利」が偏ったり、どこかに「犠牲」が偏ったりすることなく、それぞれが最もハッピーになれる採用市場づくりに真剣に取り組むために「採用者」「就労支援者」「就活者」が三位一体で考え、開発する。でてきたアイデアを「手帳」という普段から持ち運べるアイテムに落とし込むプロジェクト。開発にあたっての資金調達はクラウドファンディング「Readyfor」を活用し、128%の達成率でスタートする。

イラスト2-クラウドファンディングの活用

ミスマッチを防ぐ。それぞれの立場から意見を共有する複数回のワークショップを開催。そこから見えてきた課題とは?

社長をはじめ、採用担当、部下を持つ役職の人、就職・転職を考え中の人など、様々な立場の人たちが集まり、複数回のワークショップを開催。それぞれの視点や意見をディスカッションし、共有することで現在の課題となっていることが浮かび上がってきました。ある意味、反対に位置する立ち位置からのそれぞれの意見が飛び交うことで、実に新鮮かつ様々な課題が浮き彫りとなる。
 
ディスカッション風景

 
 
例えば、

雇いたい人:「どういう時に不調になるのか?マイナス面の方をまず知っておきたい。

 
という本当のところを知りたいという意見がでる一方で、その指摘に対し「働く側」の意見からは、

働きたい人:「マイナス面を伝えると、採用が見送られてしまうのではないか?という恐れがあり、不利になるような情報は伝えられないものです。」

 

雇いたい人:「いえいえ。真剣に採用しようと考えているからこそ、マイナス面を先にしっておきたいという視点でして、決して見送る要素を探すために伺っているのではないのです。」

 
といった、それぞれの事情、考えなどが交錯し、それぞれの誤解を解くきっかけにもなる。その他にも、
 
体のサイン
強み弱み
チャレンジの場
成功体験
SOSの相談方法
 
など、様々な分野でのディスカッションが活発し、とても有意義な時間となりました。
 
ホワイトボードに書き出し
社長をはじめ、採用担当、部下を持つ役職の人、就職・転職を考え中の人など、様々な立場の人たちが集まり、複数回のワークショップを開催。それぞれの視点や意見をディスカッションし、共有することで現在の課題となっていることが浮かび上がってきました。ある意味、反対に位置する立ち位置からのそれぞれの意見が飛び交うことで、実に新鮮かつ様々な課題が浮き彫りとなる。
 
ディスカッション風景

 
 
例えば、

雇いたい人:「どういう時に不調になるのか?マイナス面の方をまず知っておきたい。

 
という本当のところを知りたいという意見がでる一方で、その指摘に対し「働く側」の意見からは、

働きたい人:「マイナス面を伝えると、採用が見送られてしまうのではないか?という恐れがあり、不利になるような情報は伝えられないものです。」

 

雇いたい人:「いえいえ。真剣に採用しようと考えているからこそ、マイナス面を先にしっておきたいという視点でして、決して見送る要素を探すために伺っているのではないのです。」

 
といった、それぞれの事情、考えなどが交錯し、それぞれの誤解を解くきっかけにもなる。その他にも、
 
体のサイン
強み弱み
チャレンジの場
成功体験
SOSの相談方法
 
など、様々な分野でのディスカッションが活発し、とても有意義な時間となりました。
 
ホワイトボードに書き出し

意見をかきだし、ひとつひとつをまとめる作業へ。履歴書では見えないけど、大切な何かが見えてくる。

これらをまとめる過程で、双方向にコミュニケーションするためには、明らかに履歴書という形式的な書面では伝えられないけれど、働き続けていく上で大切な情報があることが浮かびあがる。どんなシートがあるとお互い理解しやすくなるか?をシミュレーションしながら項目を定めつつ、まとめていく。
 
付箋のまとめ

<1:私ってこんな人>
 ・数字は必要か
 ・苦手改善の理由
 ・人から見える自分
 ・表現の仕方
 ・自己評価
 ・好きor嫌い
 
<2:私の活かし方>
 ・1年や1日のライン下の方に、苦手or得意を書き込めるようにする
 ・書く欄を「得意」「苦手」のように描きやすくする
 ・「働く」と「休む」
 ・浮き沈みをup downで表現する(感情マップ)
 ・苦手なことの対策
 
<3:私の大切にしていること>
 ・仕事として何ができるかわかりやすい
 ・「生活」と「仕事」といった表現のように分ける
 ・書き方例として:仕事「仲間を大切にする」プライベート「友人を大切にする」
 ・比重(その人にとって)どのぐらいの大きさを占めているかの表現
 
<4:私に影響を与えた人と事>
 ・時系列は(過去のこと思い出すなどしなければならず)書きにくい
 ・過去のことは思い出したくないかもしれない
 ・年齢によっても選択肢の幅が異なる
 ・「影響を与えた」という項目は変えたほうがいいかも
 
各参加者のメモ 
<1:私ってこんな人>
 ・キーワードがあらかじめ10個程度あると良い
 ・就活生のキーワードと採用側のキーワードが違うことがある
 ・不得意な事、書いていない領域が見える。逆にミスマッチにならない様に聞きたいことが分かりやすい。
 ・対話の際に「できること」から話す傾向がある→就活生側の「思い込み」があるのでは?
 ・採用側も就活側も、お互いに「共通のツール」を見ることで対話が盛り上がる
 ・採用側も書き込めるフレキシブルなツール(就活生の記述に、会話しながら採用側が付け足す)
  → 面接の時間ごと、お互いが持ち帰れる「おみやげ」になる
 
<2:私の活かし方>
 ・季節のことは、体調不良を書くと、マイナスのイメージだけでなくプラス面も書いてあったほうが良い
 ・「得意」と「苦手」または図で書き込む感じだと良い。
 ・1年や1日の周期を波グラフ化する(マイナス〜±0〜プラス)
 ・活かし方で最低限必要な項目は、あらかじめ印刷しておく
  例)一週間の活動日数 ◯日/週、睡眠時間 0:00〜0:00(一日◯時間)、必要な休日日数など
 
<3:私の大切にしていること>
 ・それぞれ円に項目が書けるようにするほうがいい
 ・キーワードについて、あらかじめ例を横に書いてあると良いと思った
 ・理想、好きな事が仕事につながる何かないかを見つけるツール?自己理解
 ・採用側も答える。その場で作っていくフォーマット
 
<4:私に影響を与えた人と事>
 ・選択が偏ったり、幅が広すぎて選ぶことができず、書く時に迷うのでは?
 ・時系列に書くのは難しい。記憶が曖昧で、時期がわからないものもある。
 ・時系列ではなく自由に書けるようにしてはどうか?
 ・応援者のコメントはあってもOKという肯定的な意見が多かった

これらをまとめる過程で、双方向にコミュニケーションするためには、明らかに履歴書という形式的な書面では伝えられないけれど、働き続けていく上で大切な情報があることが浮かびあがる。どんなシートがあるとお互い理解しやすくなるか?をシミュレーションしながら項目を定めつつ、まとめていく。
 
付箋のまとめ

1.私ってこんな人
・数字は必要か
・苦手改善の理由
・人から見える自分
・表現の仕方
・自己評価
・好きor嫌い
 
2.私の活かし方
・1年や1日のライン下の方に、苦手or得意を書き込めるようにする
・書く欄を「得意」「苦手」のように描きやすくする
・「働く」と「休む」
・浮き沈みをup downで表現する(感情マップ)
・苦手なことの対策
 
3.私の大切にしていること
・仕事として何ができるかわかりやすい
・「生活」と「仕事」といった表現のように分ける
・書き方例として:仕事「仲間を大切にする」プライベート「友人を大切にする」
・比重(その人にとって)どのぐらいの大きさを占めているかの表現
 
4.私に影響を与えた人と事
・時系列は(過去のこと思い出すなどしなければならず)書きにくい
・過去のことは思い出したくないかもしれない
・年齢によっても選択肢の幅が異なる
・「影響を与えた」という項目は変えたほうがいいかも
 
各参加者のメモ 
1.私ってこんな人
・キーワードがあらかじめ10個程度あると良い
・就活生のキーワードと採用側のキーワードが違うことがある
・不得意な事、書いていない領域が見える。逆にミスマッチにならない様に聞きたいことが分かりやすい。
・対話の際に「できること」から話す傾向がある→就活生側の「思い込み」があるのでは?
・採用側も就活側も、お互いに「共通のツール」を見ることで対話が盛り上がる
・採用側も書き込めるフレキシブルなツール(就活生の記述に、会話しながら採用側が付け足す)→ 面接の時間ごと、お互いが持ち帰れる「おみやげ」になる
 
2.私の活かし方
・季節のことは、体調不良を書くと、マイナスのイメージだけでなくプラス面も書いてあったほうが良い
・「得意」と「苦手」または図で書き込む感じだと良い。
・1年や1日の周期を波グラフ化する(マイナス〜±0〜プラス)
・活かし方で最低限必要な項目は、あらかじめ印刷しておく
例)一週間の活動日数 ◯日/週、睡眠時間 0:00〜0:00(一日◯時間)、必要な休日日数など
 
3.私の大切にしていること
・それぞれ円に項目が書けるようにするほうがいい
・キーワードについて、あらかじめ例を横に書いてあると良いと思った
・理想、好きな事が仕事につながる何かないかを見つけるツール?自己理解
・採用側も答える。その場で作っていくフォーマット
 
4.私に影響を与えた人と事
・選択が偏ったり、幅が広すぎて選ぶことができず、書く時に迷うのでは?
・時系列に書くのは難しい。記憶が曖昧で、時期がわからないものもある。
・時系列ではなく自由に書けるようにしてはどうか?
・応援者のコメントはあってもOKという肯定的な意見が多かった

「雇いたい人」と「働きたい人」それぞれの本音と事情が交差する接点を見つけて、内的情報をコミュニケーションするデザインを立案する。

複数回にわたるワークショップを経て、様々なテーマにおけるディスカッションから、おおよそ4つの要素が浮かび上がりました。
 
1)大切なこと
2)キャラクター
3)エピソード
4)感情と行動
 
これらは履歴書に記入すべき「外的情報(目に見える職歴や資格など)ではありませんが、その人にとっての「働くモード」にはいった時の内側にある「個性」を見える化したコミュニケーションの「内的情報」となるものです。つまり、しばらく働く時間の中で「初めて」見えてくるものであり、これまでの面接時だけでは「見える限界がある」部分と表現するための情報と言えます。
 
これらの「内的情報」を面接時にやりとりすることで先に「不安材料」をできる限りなくし、「入社してから違った」というミスマッチを極力なくすためには、どのようにアウトプットすべきか?開発部門と打ち合わせを重ねながら、1つ1つのデザインを立案していきました。
 
こうして出来上がった、デザインがこちら。手帳の中に入れる4つのシートとして完成する。サイズはそれぞれA4横サイズ。

1)大切なこと

「働く」上で大切にしている「キーワード」を書き出す。「今」と「未来」とその「間」には、どんなキーワードが入るのかを表すシート。
 
大切なことシート書き方サンプル

 

2)キャラクター

「気持ち」と「できる」ことをで自分の特徴を表すシート。
 
キャラクターシート書き方サンプル

 

3)エピソード

これまでの喜怒哀楽を味わったエピソードを書き出すシート。
 
エピソードシート書き方サンプル

 

4)感情と行動(%)

自分のパフォーマンスを伝えるために、時間軸での自分の感情と行動の動きを線グラフ化するシート。
 
感情と行動シート書き方サンプル
 

これらを面接時に履歴書とともに情報やりとりすることで、双方向コミュニケーションが進み、お互いの理解を深める役割を果たしていきます。

複数回にわたるワークショップを経て、様々なテーマにおけるディスカッションから、おおよそ4つの要素が浮かび上がりました。
 
1)大切なこと
2)キャラクター
3)エピソード
4)感情と行動
 
これらは履歴書に記入すべき「外的情報(目に見える職歴や資格など)ではありませんが、その人にとっての「働くモード」にはいった時の内側にある「個性」を見える化したコミュニケーションの「内的情報」となるものです。つまり、しばらく働く時間の中で「初めて」見えてくるものであり、これまでの面接時だけでは「見える限界がある」部分と表現するための情報と言えます。
 
これらの「内的情報」を面接時にやりとりすることで先に「不安材料」をできる限りなくし、「入社してから違った」というミスマッチを極力なくすためには、どのようにアウトプットすべきか?開発部門と打ち合わせを重ねながら、1つ1つのデザインを立案していきました。
 
こうして出来上がった、デザインがこちら。手帳の中に入れる4つのシートとして完成する。 サイズはそれぞれA4横サイズ。

1)大切なこと

「働く」上で大切にしている「キーワード」を書き出す。「今」と「未来」とその「間」には、どんなキーワードが入るのかを表すシート。
 
大切なことシート書き方サンプル

 

2)キャラクター

「気持ち」と「できる」ことをで自分の特徴を表すシート。
 
キャラクターシート書き方サンプル

 

3)エピソード

これまでの喜怒哀楽を味わったエピソードを書き出すシート。
 
エピソードシート書き方サンプル

 

4)感情と行動(%)

自分のパフォーマンスを伝えるために、時間軸での自分の感情と行動の動きを線グラフ化するシート。
 
感情と行動シート書き方サンプル
 

 
これらを面接時に履歴書とともに情報やりとりすることで、双方向コミュニケーションが進み、お互いの理解を深める役割を果たしていきます。

ダイバーシティを表現するための「手帳」をどうデザインするか?

次にこれらのシートをコンパクトに持ち歩くための「手帳」デザインに着手。シートが内面のコミュニケーション・デザインであるのに対し、手帳デザインは、いわばハードウェアのデザイン。見た目は同じでも、どのようにダイバーシティを表現できるようにデザインしたら良いのだろう?まずはここからスタートしました。
 
手帳デザインには、それこそ世の中に既に出回っているタイプが無数とあります。これらを調査するところからはじめ、通常の手帳のように「リフィル」形式のものから、個性的な「タグ」のような形式のものまで様々なデザイン案を吟味する。
 
リフィル案
BOOK案
タグ案
 
しかし、どれも「はたらく手帳」としてのアイデンティティを表現するには、利便性が悪かったり、面白さにかけたりして、なかなか「しっくり」来ない。開発メンバーとのやりとりも複数回にわたり行われました。

ダイバーシティを表現する難しさ

「はたらく手帳」の最大の特徴は、「多様性(ダイバーシティ)」が表現されつつ、「雇いたい人」と「働きたい人」の双方向のコミュニケーションを円滑にするための役割を果たすツールであること。これらの接点をまず見出すことに、少々の難しさがありました。見た目は一緒でもダイバーシティであることを表現する仕様にする必要があるからです。
 
代表理事の久保氏から「内側と外側それぞれにダイバーシティを表現するための自己表現の窓をつけて、自分の等身大を表現できるオリジナリティな手帳が理想的」というご意向をいただく。これはCDでいえばジャケットにあたる部分であり、いわば最も自分を写すための鏡でもある場所。多様性を表現するための土台となるアイデアをもう一度、整理します。
 
そこで従来の手帳という概念から一旦距離を置き、そもそも「雇いたい人」と「働きたい人」のコミュニケーションの際に、双方向からコミュニケーションが生まれるツールとは一体どういうものが自然なのか?普段のビジネス現場ならば、まずは取り出すのは「名刺ケース」であるが、面接時もある意味、最初に面識を持つビジネス現場であると言える。そして、名刺ケースと同じく、多くの人が普段から持ち歩くアイテムといえば、その一つが定期などを持ち歩く「パスケース」である。というこれらの2つの視点から、「名刺ケース」と「パスケース」の真ん中に位置するようなアイテムが、程よく溶け込むデザインになるのではないか?という1つの答えにたどり着きました。これらを整理して、まずはラフ案が出来上がります。
 

手帳ラフ案(黒色イメージ)
サイズ感としてはA4サイズのシートを2回折って持ち歩ける4分の1サイズ。自己表現の窓は表と中にそれぞれ1つずつ。色は手帳の定番カラーであるブラックを採用。一回り大きい名刺入れといった感じです。ところが「ブラックは少しイメージと違う気がする」という意見が多く、ひらがなを採用している「はたらく手帳」という意味合いから、もう少し柔らかくコミュニケーションが生まれる色が望ましいという見解にたどり着く。色の見本の中から最終的に「ブラウン」に決定された。こうして試作として完成する。
 
 
試作1画像

 
さっそく大きな難点が見つかります。試しにシートを入れてみると、手帳の自らの厚みで、うまく閉まらず勝手に開いてしまうのです。このままではカバンに入れていたら開いてしまったり、厚みとサイズのアンバランスから、使い勝手の悪い仕様になってしまうことが判明。そこで手帳が開かないようにベルトを付ける案でまとまる。また、茶色のステッチをゴールドにすることで全体感に高級感を出していくことで採用。こうして第二案の試作として出来上がりました。
試作2画像
こうしてベルトをつけたことで、口が開かないようにしっかりと固定でき、安定感ある仕上がりになった。またストラップの穴の部分に金具をつけたことで、摩擦による型崩れも心配がなくなった。あとは細かい最終的な微調整を行い、完成品として仕上げていきました。
完成画像(表・裏・中開き・ポケット)
完成画像(外で撮影。公園にて太陽光の下で)
完成画像(カフェにて。テーブルでパソコンの横に。ティーカップとともに馴染むデザイン)
ポケットの使い方
 
手帳の使い方画像(表)

 
手帳の使い方画像(中身)

 
ポスターイメージ
はたらく手帳ポスター

次にこれらのシートをコンパクトに持ち歩くための「手帳」デザインに着手。シートが内面のコミュニケーション・デザインであるのに対し、手帳デザインは、いわばハードウェアのデザイン。見た目は同じでも、どのようにダイバーシティを表現できるようにデザインしたら良いのだろう?まずはここからスタートしました。
 
手帳デザインには、それこそ世の中に既に出回っているタイプが無数とあります。これらを調査するところからはじめ、通常の手帳のように「リフィル」形式のものから、個性的な「タグ」のような形式のものまで様々なデザイン案を吟味する。
 
リフィル案
BOOK案
タグ案
 
など。しかし、どれも「はたらく手帳」としてのアイデンティティを表現するには、利便性が悪かったり、面白さにかけたりして、開発メンバーとのやりとりも「しっくり」くるまで、複数回にわたり行われました。

ダイバーシティを表現する難しさ

「はたらく手帳」の最大の特徴は、「多様性(ダイバーシティ)」が表現されつつ、「雇いたい人」と「働きたい人」の双方向のコミュニケーションを円滑にするための役割を果たすツールであること。これらの接点をまず見出すことに、少々の難しさがありました。見た目は一緒でもダイバーシティであることを表現する仕様にする必要があるからです。
 
代表理事の久保氏から「内側と外側それぞれにダイバーシティを表現するための自己表現の窓をつけて、自分の等身大を表現できるオリジナリティな手帳が理想的」というご意向をいただく。これはCDでいえばジャケットにあたる部分であり、いわば最も自分を写すための鏡でもある場所。多様性を表現するための土台となるアイデアをもう一度、整理します。
 
そこで従来の手帳という概念から一旦距離を置き、そもそも「雇いたい人」と「働きたい人」のコミュニケーションの際に、双方向からコミュニケーションが生まれるツールとは一体どういうものが自然なのか?普段のビジネス現場ならば、まずは取り出すのは「名刺ケース」であるが、面接時もある意味、最初に面識を持つビジネス現場であると言える。そして、名刺ケースと同じく、多くの人が普段から持ち歩くアイテムといえば、その一つが定期などを持ち歩く「パスケース」である。というこれらの2つの視点から、「名刺ケース」と「パスケース」の真ん中に位置するようなアイテムが、程よく溶け込むデザインになるのではないか?という1つの答えにたどり着きました。これらを整理して、まずはラフ案が出来上がります。

手帳ラフ案(黒色イメージ)
サイズ感としてはA4サイズのシートを2回折って持ち歩ける4分の1サイズ。自己表現の窓は表と中にそれぞれ1つずつ。色は手帳の定番カラーであるブラックを採用。一回り大きい名刺入れといった感じです。ところが「ブラックは少しイメージと違う気がする」という意見が多く、ひらがなを採用している「はたらく手帳」という意味合いから、もう少し柔らかくコミュニケーションが生まれる色が望ましいという見解にたどり着く。色の見本の中から最終的に「ブラウン」に決定された。こうして試作として完成する。
 
試作1画像(表面)

 
試作1画像(中身)
さっそく大きな難点が見つかります。試しにシートを入れてみると、手帳の自らの厚みで、うまく閉まらず勝手に開いてしまうのです。このままではカバンに入れていたら開いてしまったり、厚みとサイズのアンバランスから、使い勝手の悪い仕様になってしまうことが判明。そこで手帳が開かないようにベルトを付ける案でまとまる。また、茶色のステッチをゴールドにすることで全体感に高級感を出していくことで採用。こうして第二案の試作として出来上がりました。
試作2画像(表・中身)
こうしてベルトをつけたことで、口が開かないようにしっかりと固定でき、安定感ある仕上がりになった。またストラップの穴の部分に金具をつけたことで、摩擦による型崩れも心配がなくなった。あとは細かい最終的な微調整を行い、完成品として仕上げていきました。
完成画像(表・裏・中開き・ポケット)
完成画像(外で撮影。公園にて太陽光の下で)
完成画像(カフェにて。テーブルでパソコンの横に。ティーカップとともに馴染むデザイン)
 
ポケットの使い方
 
手帳の使い方画像(表)

 
手帳の使い方画像(中身)
ポスターイメージ
はたらく手帳ポスター

発行:株式会社きぼう
〒448-0805 愛知県刈谷市半城土中町2丁目28番地6 
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